#16 ジビエにチャレンジ!健康と環境を考えたサステナブルな食事

体験談

この記事でわかること

・ジビエの魅力と歴史
・ジビエを選択することが地域の振興や環境保全にもつながる

ジビエとは

ジビエ(肉)とは、狩猟によって捕獲された野生の鳥獣のお肉のことです。フランス語の「gibier」が語源で、自然環境で育った動物の肉を意味します。日本でよく食べられるジビエ肉は、シカ、イノシシ、クマ、ウサギ、カモなどがあり、それぞれ独特の風味と食感を持っていることでも知られています。

ジビエ肉の栄養価は非常に高いとされ、特に高タンパク・低カロリーであることが特徴です。健康志向の高い人々にとって魅力的な食材となっていることはもちろん、ダイエット中の方や運動をされている方にも注目してほしい食材のひとつです。

下記はお肉の紹介に加えて、実際に食べてみた感想も載せています。
参考にしてみてください。

シカ肉
「THE赤身」な味。見た目も赤々しいお肉ですし、脂肪が少ないので、しっかり噛んでお肉を味わいたい、より低脂肪なものを食べたい、塩胡椒だけの薄味で食べたい、という人におすすめです。タンパク質や鉄分、ビタミンB群も豊富なので一石二鳥以上の効果をもらえます。
イノシシ肉
脂肪はほどほどにあるので、ジューシーでありながらヘルシーな選択ができるお肉です。独特の臭いが少しありますが、すき焼きや鍋料理などの料理にして、タレやポン酢といった調味料をつけて食べるとほとんど臭いは気になりません。
鴨肉
鳥肉とベーコンの間のような食感と見た目のお肉です。食感は鶏肉よりも弾力があり、臭みはほとんど気になりません。ネギなどを添えて汁物やラーメン、鍋などの温かい料理との相性が良いと思います。
ラム肉
ジビエの中ではメジャーな部類に入るかもしれないラム肉。独特の風味でありつつもハーブ相性も良く、焼いて食べるのが一般的です。骨付きで出すところも多いので、見た目も華やかで肉厚なことも特徴かもしれません。

日本におけるジビエ肉の歴史と文化

今の日本では馴染みのない食文化となってしまいましたが、日本におけるジビエ肉の歴史は意外と古く、明治時代以前から野生の鳥獣を食べる文化が存在していました。古代日本では、狩猟によって得られた野生の動物の肉が一般的に食べられていて、特に鹿やイノシシ、クマなどがメイン的な食材でした。仏教の影響で、肉食が忌避される時代もありましたが、江戸時代には密かに肉を食べる文化が存在していました。肉を食べる場合は、隠語として、鹿肉は「もみじ」、イノシシ肉は「ぼたん」などと呼ばれ、肉食を隠すための工夫がされていました。
一度食べた美味しい物を我慢するのは難しいですし、いつの時代でも裏で商品を流通する仕組みというのはあるんですね。

ジビエ肉が一般的な食材から遠ざかったのは明治時代からです。明治時代に入ると、肉食文化が表立って再び広まり、特に牛肉や豚肉が普及しました。その代わり、ジビエは特別な場面でしか食べられない存在となってしまいました。

しかし、近年ではジビエ肉の健康志向や高タンパク・低カロリーという特性が注目され、再び食文化の一部として復活しています。
日本各地でジビエ料理を提供するレストランが増え、インターネットからも購入が容易にできるようになり、身近さが増してきたように思います。

漫画でもジビエの食文化が紹介されている作品がいくつかあるので、紹介します。
気になった方はぜひ作品を読んで(読み返して)みてください!

『ゴールデンカムイ』
この漫画は、明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌの文化や狩猟の描写があります。作中では、シカやイノシシ、クマ、リスなどのジビエ料理が頻繁に登場し、食材としての魅力や調理法が詳細に描かれています。特に、狩猟の過程や食材への感謝の気持ちが強調されており、ジビエの文化的背景を深く理解する手助けとなる一作です。
『罠ガール』
この漫画は、狩猟を通じてジビエを扱う女性たちの物語を描いています。ジビエ肉の加工や料理に関する知識が盛り込まれていて、現代のジビエ文化を身近に感じさせる内容となっています

ジビエは地域復興や環境保全につながる

とはいっても、都心部では基本的に牛、豚、鶏肉しかスーパーに出回っていないので、家庭料理として食卓に出ることはほとんどないんじゃないでしょうか。
狩猟を生業とされている方や地方でメジャーな食肉として出回っている地域の方は馴染みのある食材ですが、私は東京近郊にしか住んでいないこともあってスーパーで見かけたことはほぼありません。

しかし、近年では農作物への被害を抑えるための捕獲が進み、ジビエ肉の利用が再評価されているといいます。特に、シカやイノシシによる農作物被害が深刻な地域では、ジビエ肉の消費が地域振興や環境保全の一環として推進されています。

また、ジビエ料理を提供する飲食店が増えたり、健康や美容に良いという観点から著名人たちも食生活に取り入れていたり、漫画や書籍などのメディアにも載ることが増えたことで、食文化としての地位を確立しつつあります。

ジビエを食べるメリット

そんな注目を集めているジビエですが、食べるとなると意外とハードルが高いなぁと思う人もいるのではないでしょうか。

ここではジビエを食べることのメリットを3つ上げますので、ジビエに興味を持つきっかけになれれば嬉しいです。


栄養価の高さ
ジビエ肉は高たんぱく質で低カロリーなので、ダイエットや筋力トレーニングを行っている人にとって理想的な食材と言えます。鹿肉は牛肉に比べて脂質が約1/6、カロリーは半分程度でありながら、鉄分やビタミンB群が豊富に含まれています。

添加物やホルモン剤が含まれていない
自然な環境で育った動物から得られるため、化学物質や抗生物質の影響を受けることがありません。なので、より安全で健康的な食事を楽しむことができます。

独特の風味
焼く、煮る、燻製にするなど、さまざまな調理法で楽しむことができ、特別な食事としても重宝されます。特に、イノシシや鹿の肉は、しっかりとした味わいがあり、色味も鮮やかだったりするので、食卓を彩ってくれます。


ジビエ肉は栄養価が高く、風味豊かで、安全な食材となっています。
健康志向の方や環境に配慮した食生活を送りたい方には、ぜひ取り入れていただきたい食材です。

また、最近はふるさと納税でも購入できたりするので、より身近に手に入れられる食材であることもメリットですね。

まとめ

このように、ジビエはその栄養価の高さと独特の風味から、現代の食生活において重要な役割を果たしていることがわかりました。
自然の恵みを感じながら、健康的な食事を楽しむことができるジビエ肉は、今後ますます注目されることになりそうです。

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