この記事からわかること
・映画を通じて、「本当に大切なもの」を見つけることの重要性
・ミニマリズムのきっかけは些細なものから得られる
ミニマリズムを体現する映像の紹介
近年、ミニマリズムは人々にとって注目されるライフスタイルになっています。
物質的な豊かさを追求するのではなく、本当に大切なものを見つけることを目指すこの考え方は、映画やドキュメンタリーを通じて広がりを見せています。
ここでは、ミニマリズムを体現する映像作品をいくつか紹介します。
まずは、映画『100日間のシンプルライフ』です。
この作品は、主人公たちが全ての持ち物を倉庫に預け、100日間にわたって1日1つずつ必要な物を取り戻すという挑戦を描いています。彼らはこの過程を通じて、物質的な豊かさから解放され、本当に大切なものを見つける旅に出ます。この映画は、エンターテインメント性を持ちながらも、深いメッセージを伝える作品です。
次に、ドキュメンタリー『ミニマリズム: 本当に大切なもの』。
この作品では、ミニマリストのライアン・ニコデマスとジョシュア・フィールズ・ミルバーンが登場し、物質的な豊かさが必ずしも幸福をもたらさないことを訴えています。
彼らはシンプルな暮らしを実践し、真に大切なものとは何かを問いかける内容となっています。
さらに、フィンランドのドキュメンタリー『365日のシンプルライフ』も紹介するのに外せない作品です。
この作品では、主人公が失恋をきっかけに自分の持ち物を全てリセットし、シンプルな生活を実践する様子が描かれています。物を減らすことで得られる気づきや成長がテーマになっています。
映像作品から、ミニマリズムの考え方を視覚的に擬似体験したような気持ちになれます。
今回は、『100日間のシンプルライフ』を紹介します。
あらすじ
映画『100日間のシンプルライフ』は、スマホ依存症のプログラマー・パウルと、自己コンプレックスを抱えるトニーという幼なじみ兼ビジネスパートナーの二人が主人公です。
二人は、アプリ開発事業で成功を収めていました。物質的には充実した生活を送っていましたが、ある日、些細なケンカから大金を賭けた勝負をすることになります。その内容は、全ての持ち物を倉庫に預け、所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要な物を取り戻しながら100日間生活するというものでした。
賭けをした場所が社員がいる前であったことと、賭けた大金の行方は社員に還元する、ということもあって、数人の社員がその賭け事の行末を監視するようにもなり、後には引けなくなってしまいました。
この挑戦(?)は、二人にとって予想以上に過酷なものとなりました。初めは何を選ぶのが良いのか悩みながらも、その前に倉庫の中の大量の物に圧倒されます。その大量の物の中から1つを選ぶことはかなりの労力がいることが作中でわかりますし、「必要だ」と思うものを1日ずつ選んで持って帰るのですが、必要なものがわからなくて、必要なものだと思って持って帰ったものがそこまで優先順位が高いものじゃなかったことを痛感し、生活がしにくいといったトラブルと挫折を味わっていくというシーンも描かれています。
こういったシーンを通じて、物を手放すことで自分たちの生活や価値観、本当に大切な人は誰なのか、視聴者の私たちに見つめ直す機会を与えてくれる、そんな映画です。
この映画は、コメディ要素を交えながら、友情や人間関係の大切さ、そして物質主義からの解放をテーマにしています。
最終的に、二人はこの挑戦を通じて、物やデジタル依存から解放されて、よりシンプルで意味のある生活を手にすることになります。
見どころ
個人的な見どころをいくつか紹介します。
・主人公たちがそれぞれの大量のクロークから何を選んで持っていくのかを見ながら、自分ならこれを持っていくかも、と主人公たちの立場になって物について考えられるところ
・主人公たちの人間模様な心境を通じて、物より大切なものを見つめなおせるところ
・映画を見終わった後、断捨離や物の片付けをしようと思えるところ
映画を見ながら、または見終わった後に、どう感じて、どう行動するかは個人差があると思いますが、私は映画の後に部屋の片付けを開始したのを覚えています。笑
この作品をきっかけに、ミニマリズムを取り入れたいと思っている人へのきっかけになれれば嬉しいです。
映画を見終わって
映画という身近なものからもミニマリズムを知ることができます。
ミニマリズムを実行しても、しなくても、ひとつの考え方として知れるきっかけになれます。
また、エンタメとしても普通に面白いですし、深く考えなければいけない作品ではないので、次に観る映画のラインナップとして追加してみてはいかがでしょうか。