この記事でわかること
・特定の年齢で老化が進む研究結果が出たこと
・老化を防止するためのミニマムなアクションプラン
人間は44歳と60歳で急激に老化が進む
「私たちの人間の体は44歳と60歳の2回にわたり、急激に老化が進む」
この衝撃的な情報を発信したのは、アメリカのスタンフォード大学とシンガポールの南洋理工大学の研究チームが発表した研究結果です。
そして、この研究結果(発見)の一番のポイントは、「私たちは徐々に老いていくのではなく、老化と健康にとって特に重要なのはある特定の年齢だ」と語られている点にあります。
私自身、健康には興味関心があって調べたり、行動に移したりしていましたが、アンチエイジングや老化については真剣に考えたことはなかったです。でも、この結果を見て、具体的な年齢と数字を出されてしまうと意識せざるを得ませんでした。
皆さんは「人間が特定の年齢で老化する」ということを知っていましたか?
知っていなくても、この記事でこの年齢に近づく人、超えてしまった人も老化を防ぐ手助けになれればと思って投稿します。
研究の背景と方法
この研究の内容を少しみていきます。
この研究では、108人の健康な男女(25歳から75歳まで)を対象に、数ヶ月ごとに血液や便、皮膚、鼻咽頭の粘液を採取し、5400以上のサンプルを分析し、老化がどのように進行するのか調べたそうです。
数千種類の分子を分析し、老化の進行を追跡していたところ、特に44歳と60歳の時期における分子的な変化から、これらの年齢で急激な老化が見られることを確認。
この研究の結果、老化は単に時間とともに進むのではなく、特定の年齢で急激に進行することがわかったことに加え、44歳と60歳の時期に健康に注意を払い、ライフスタイルを見直すことが健康維持に重要であるとされています。
老化は「病気」
これらの研究結果以外にも老化を「病気」と捉える学説を説いた人がいます。
老化を病気として捉え、その治療可能性について述べた研究者は、ハーバード大学のデイビッド・A・シンクレア教授です。
彼の著書に『ライフスパン:なぜ私たちは老いるのか、そして老いなくて済む理由』がありますが、健康本ジャンルでかなり有名になりましたね。
シンクレア教授は、老化を治療可能な疾患として捉え、科学的な視点からその理解を深めることを著書に記しています。
少し話は脱線してしまいましたが、この人の考え方も老化につながる仕組みや対処法を載せてくれているので、ぜひ参考にしたい考え方です。
老化のメカニズム
老化とは、ざっくりいうと年齢を重ねることで体や心に起こる変化のことです。細胞分裂ができなくなる、DNAの損傷や酸化ストレス、炎症やミトコンドリアの機能低下といった負の変化によって、人は老化します。
老化は自然なことではありますが、生活習慣によってその進行を遅らせることができる、とうたわれています。
この研究結果では、44歳と60歳の時期に皮膚のシワやたるみ、筋肉の減少、免疫力の低下など、老化の兆候がこの時期に顕著に現れるそうです。
特に、
44歳ではカフェインやアルコールの代謝(分解力)が低下⇩
(この年齢に達すると体内でのアルコールや脂質の分解効率が低下する)
60歳では筋肉量の減少が進行⇧
(分解効率は60歳前後でさらに低下する。また、心血管障害、腎臓病、2型糖尿病にかかりやすくなる)
することが確認されました。
老化を防ぐための対策
誰もが一番聞きたい、「老化を防ぐには何すればいいか」を調べたので、お伝えします。
端的に言えば、「生活習慣を見直す」。これにつきます。
ここでは正論を提示します。
①運動する
定期的な運動は、筋肉や骨の健康を保つだけでなく、心血管系の健康を促進し、ストレスを軽減します。運動によって体内の血流が改善され、細胞の新陳代謝が活性化されるため、老化の進行を遅らせることができます。
②睡眠をとる
睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、老化を促進する要因となります。
質の良い睡眠を確保することが大切です。
③スキンケアをする
スキンケアは、外部からの刺激から肌を守る役割を果たします。日焼け止めは、紫外線によるダメージから肌を守る力が非常に強いとされています。
④栄養のある食事をとる
過剰な糖分や加工食品の摂取を控えることが重要です。糖化は肌の老化を促進し、体内の炎症を引き起こす要因となります。新鮮な野菜や果物、魚類を中心とした食事が推奨されていて、炎症を引き起こす食品を避けることで細胞のダメージを軽減することができます。
知ってた•••
知っているし、普通のことでした。
でも、これを毎日やるというのが至難の業なんですよね。
一応、研究チームの対策も載せます。
40代と60代で運動を増やし、40代で飲酒量を減らすなど、ライフスタイルを変えることを勧めている。60代に近づいたら、炭水化物の摂取量に注意し、腎臓の機能を助けるために水をたくさん飲むようアドバイスしている。
「うっ」と、突き刺さった人も多いのではないでしょうか。
こう言われても、日常に落とし込んだ具体的な対処がわかりにくい&腰が重くなるので、簡単に明日から実行できそうな対策を私なりに載せました。
参考にしてみてください。
①運動対策

毎日15分、歩く。
豪雨や災害でもない限り、車でお迎えしてもらったり、タクシーは使わないようにする。
②睡眠対策

24時までに布団に入る。
布団に入る時に携帯は手放す。布団に入ったら、携帯は触らない。
これだけ徹底する。
③スキンケア対策

晴れの日も曇りの日も雨の日も、日焼け止めを毎朝つける。
朝、顔を洗ったら化粧水とかを塗った後に日焼け止めを塗るというルーティーンを入れる。
バッグに必ず日焼け止めを入れる。毎日バッグに入れても嫌にならないと思えるサイズの日焼け止めを買う。
④食事対策お菓子、フラペチーノ、ベーコンやウインナーといった糖分&加工食品などは食べない・飲まないことを誓う。
ただし、週1だけチートデイを作って、食べたいものはいくらでも食べていい、と我慢しすぎないで済むルールを作る。
まとめ
いかがでしたか。
スタンフォード大学と南洋理工大学の研究は、老化が単なる年齢の経過によるものではなく、特定の年齢で急激に進行することを私たちに教えてくれました。
老化を防ぎたい人は、今から始められる健康的なライフスタイルを少しずつ取り入れて、行動に移すことが大事です。
毎日やり続ける大切さを思い起こして、老化防止に努めましょう!